先日道東に行ってきました② 〜北海道の山菜 行者にんにく〜
道東を訪れてその2
生まれ育った道東。大好きなのは言うまでもありません。
前回の続き
訪れました「中標津町」
酪農が盛んな町 北海道の中でも人口がへ続けている「町」
そして故郷
個人的にもとてもオススメするのは・・このロングトレイル
これ。
絶対オススメです。
北海道に「2つ」しかないロングトレイルの1つです。
のんびり散策&運動したいものです。
このロングトレイルに関しては別途ブログで詳しく綴りたいので次の機会に・・・
(あ、まだ行ってませんので今年行きます!)
さてロングトレイルは次回にして、今回は行者にんにくの栽培を手がけている生産者の元へ。
武佐岳がキレイですね。これ全部行者にんにくです。
あ、ちなみにこちらは知る人ぞ知る山菜「あずき菜」
ちょっとみずらいと思いますが
こちら何だと思います?
一冬こえたまだ2歳、2年目の行者にんにくなんです。
ええ。正直かわいい若葉です。行者にんにく?へ?
ええ。
2年でこの大きさなんですね。
とっても時間がかかるんですね・・
「幻の山菜」と呼ばれている所以が理解できます。勿論このこと意外にもその幻と呼ばれたる所以は沢山あります。
行者ニンニク
「アイヌネギ」
「キトピロ」(この呼び名はアイヌ語起源と言われています)
など呼ばれます。
アイヌ文化とも関連性が深いこの山菜
なぜ行者にんにくと呼ばれるか?
山にこもる修験道の行者が滋養をつける為に抜群に良い食材からこれを食べたことから。
逆にこれを食べると滋養がつきすぎて修行にならないため、食べることを禁じられたから(正反対!!!?)とも言われているのです。
栄養素がとっても豊富。
滋養強壮にとっても良いんです。
栄養ドリンクにもまさるのでは??
収穫までには5年以上の月日が
行者ニンニクは写真でもご覧の通り、成長が非常に遅いんです。
普通の野菜であれば毎年収穫の時期を迎えますが行者ニンニクは
種を蒔いてから2年目の春にようやく芽を地表に出します(この上の写真です。え?若葉?なんの?の状態です)
ほっそい茎に葉は1枚だけで、3年目から4年目になって葉が2枚以上となり、5年目あたりでようやく茎が伸びて花が咲き種がつき始めます。それくらいになってようやく株の太さが鉛筆の太さくらいとなって収穫できようになるんですね。
こういった理由から栽培する農家さんは道内でも数える程。
その中でもひときわに、こだわり、真剣に、愚直に、育て上げるのが中標津の井芹さん。
井芹さんが丹精こめて栽培した8~10年ものの行者にんにくはなかなかお目にかかれない代物の「極太」で、独特の強い香りはもちろんですがそれ以上の「甘み」がすごいんです。
天然ものの著しい減少
北海道の山菜とり。楽しいですよね?特にこの行者ニンニク。雪解けとともに山へ山菜採りへ・・・群生しているのですが、その「ありか」は他人にはあまり言わなかったりするもんです笑。この行者ニンニクは北海道の特産山菜として有名ですが、上記の通り成長には長〜い年月がかかるにもかかわらず、やはり中には根こそぎ乱獲する人も増え、現在ではその数が激減しているようです。
そして実は根こそぎ穫らずとも、一度収穫するとまた元の太さに生えてくるわけではないのです。
行者にんにくの旬 食べごろの時期
行者ニンニクは1月頃からハウス栽培物が出始め、3月頃には北海道南部の天然物が出回り始めます。産地を北へ移しながら4月中旬~5月中旬に最盛期を迎え6月初旬頃まで続きます。食べ頃の旬は4月中旬から5月いっぱいですね。
茎の部分が特に貴重で美味しい行者にんいく食べごろ、収穫時が重要です。
気温が一気にあがるとあれよあれよと葉の部分が伸びてしまいます。
さて、ここで私が思う事は・・・
天然ものが勿論おいしいのは道民ならだれもが知っています。
私も小学生の頃から良く山に穫りにいきました。
北海道の春の楽しみですよね。
ただ天然ものの減少や乱獲もあり減少する中
収穫には不向きで特に手間と時間を必要とする作物であるにも関わらず
美味しい山菜を、行者ニンニクを少しでも多くの人へ食べてほしいと
ひたむきに栽培に取り組む生産者の方がいらっしゃいます。
この時期スーパーなどで皆さんご覧になるのは栽培物も多く見かけます。
「天然物」「栽培物」
食べる方の捉え方と理解。人の気持ち。
どちらにも感謝の念で「いただきます」「ありがとう」
そんでもってなによりおいしい。
井芹さんとお話していると「アイヌネギ(行者にんにく)」「山菜」への熱い想いが伝わってきます。
次回は厚岸町「牡蠣」
ほっかいどうをあったかく。
ATTAKAIDO
北海道を巡る食と勉強の旅はテント泊。これもまた勉強。
中標津入りする前のキャンプ場「本別公園静山キャンプ場」の河原にて
なんと無料。
すぐ近くにこんなスポットもあってなかなか良い。